mamuさんのバリスタライフ

コーヒーのにやまつわること、バリスタの生活について書いています。コーヒー片手にゆったりお立ち寄りください。

ナチュラルとウォッシュド、コーヒーの精製方式について

 

コーヒーは、豆の実の種子を使って作られるドリンクです。その豆を使う前に、豆の実の果肉を取り除き、乾燥させたり、発酵させたりする工程があります。これを「コーヒーの精製」と呼びます。コーヒーの精製には、いくつかの方法がありますが、その中でも代表的なナチュラルとウォッシュドについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

 

 

【ナチュラル方式】

 

ナチュラル方式は、豆の実の果肉を取り除かずに、そのまま乾燥させる方法です。豆の実の果肉は甘く、豆に味を与える重要な要素です。そのため、ナチュラル方式で精製されたコーヒーは、甘くてフルーティーな味わいが特徴です。また、豆には果肉の成分が含まれるため、コーヒーの香りも豊かです。

 

 

ただし、ナチュラル方式で精製する場合、豆の中に不純物や虫などが混入しやすく、品質が安定しないというデメリットがあります。また、発酵の過程で酸味が出ることもあるため、コーヒーの風味が好みの人には合わない場合もあります。

 

【ウォッシュド方式】

 

ウォッシュド方式は、豆の実の果肉を取り除いた後、水で洗い流してから乾燥させる方法です。この方法により、豆の中に不純物が混入することがなく、品質が安定するため、コーヒー生豆としての需要が高くなっています。

 

 

ウォッシュド方式で精製されたコーヒーは、ナチュラル方式に比べて酸味が出にくく、すっきりとした味わいが特徴です。また、発酵の過程で酸味が出ないため、コーヒーの風味が好みの人には向いています。

 

 

ただし、ウォッシュド方式では果肉を取り除くための大量の水が必要で、環境負荷が大きいというデメリットがあります。また、豆に含まれる果肉の成分が取り除かれるため、ナチュラル方式のようなフルーティーな味わいや豊かな香りは得られない場合があります。

 

 

【ナチュラル方式とウォッシュド方式の比較】

 

ナチュラル方式とウォッシュド方式の特徴やメリット・デメリットを見てきましたが、実際のところどちらが優れているとは一概には言えません。それぞれの方法によって得られる味わいや風味は異なりますが、その好みは人それぞれです。

 

 

ただし、豆の品質については、ウォッシュド方式の方が安定していると言えます。特に、コーヒー生豆として取引される場合は、品質の安定が求められるため、ウォッシュド方式が優先されることが多いです。

 

 

また、環境問題に敏感な消費者が増えている現代では、ウォッシュド方式での豆の精製による環境負荷についても注意が必要です。そのため、ナチュラル方式の豆を使ったコーヒーに注目する人も増えています。

 

 

【まとめ】

 

コーヒーの精製には、ナチュラル方式とウォッシュド方式の2つがあります。ナチュラル方式は、豆の実の果肉を取り除かずに乾燥させるため、フルーティーで甘い味わいが特徴ですが、品質の安定性に欠ける場合があります。

 

一方、ウォッシュド方式は、豆の実の果肉を取り除いた後、洗浄して乾燥させるため、すっきりとした味わいが特徴で、品質が安定する一方で、環境負荷が大きいというデメリットがあります。それぞれの方式には長所・短所があり、好みや用途に応じて使い分けることが大切です。