mamuさんのバリスタライフ

コーヒーのにやまつわること、バリスタの生活について書いています。コーヒー片手にゆったりお立ち寄りください。

広島風お好み焼きの文明開化の鐘の音【おたふく】

広島風お好み焼き、広島風ってなんだ?

広島風はお店で食べるもの。関西風は家庭の味。

広島のお隣の山口県で育った僕にとって、お好み焼きといえばいわゆる"広島風"のものが"ちゃんとした"お好み焼きだったわけです。

 

お店に行けば、いかついオッチャンが熱せられた鉄板の上で"演技"のように、"技"が繰り出されていく。

 

逆に、家でお好み焼きといえばいわゆる関西風の混ぜ混ぜにしたもので、小さい頃の僕の中では、店で食べるお好み焼きに劣化版というイメージでした。

 

なので、東京に進学した時、みんなが「広島風」というのには違和感というか、真逆のイメージを持っていました。

 

「なんだ?風って!!風ってなんだよ。」というのが自然に湧いてくる感情でした。

結論、どっちも好きっていう気持ちはホント

広島か関西か、という論争はありますが全ては育った環境に寄るところが大きいと思っています。

 

ネーミングには引っ掛かりがあったり、優劣をつけるのは違和感があります。

 

個人的には全く違うもの、でもどちらも大好き!!というのが本音です。

 

 

ネパールのお好み焼き文明開化

戦後の「お腹を満たす存在」だった時代をぶっ飛ばす

日本の戦後は食糧難でした。

 

そんな中ある駄菓子屋がお好み焼きの原型となるものを作り出します。

 

それは子供向けに作られたもので、大人たちは見向きもしませんでしたが、食糧難の時代にはそんなうわべの感情は取り払われ大人たちも楽しむようになりました。

 

それから、駄菓子が格上げされ、食事として人々に認められることになりました。それから、アレンジされイメージチェンジもされて今のお好み焼きの形になったのです。

 

ただ、こんな歴史はネパールには関係ありません。

 

独特な日本らしい日本食として持ち込まれました。

 

持ち込まれたのは関西風であったり、ネパールに伝えられるうちにネパール流にアレンジされたものでした。

 

残念ながら、広島の魂は受け継がれなかったわけです。

 

お好み焼き創成期

ネパールのカトマンズでは日本料理は人気部門に入り、お好み焼きが食べられるところも存在します。

 

ただ、日本で食べるお好み焼きと比べると「えせ」お好み焼きと言わざるを得ない節があります。

 

これはこれでうまいけど、お好み焼きとして認識していいものなのか、という気持ちにさせてくれます。

 

まとめると、ネパールには本物のお好み焼きは歴史上なかったと言っても過言ではない、というのが現状です。

 

関西風のお好み焼きは技術上、ネパールでも調理可能で何店舗か提供している店があるようです。

 

お好み焼きパイオニアが現る

おたふくという馴染み深い名前

「おたふく」と聞いたらすぐに「おたふくソース」が頭に浮かびます。

 

実家のキッチンにもおたふくソースが置かれていています。

 

料理を覚えたての時には焼きそばの味付けによく使っていたなというのがまだ根強く記憶にあります。

 

オタフクソース お好みソース 500g

オタフクソース お好みソース 500g

 

 

そんな「おたふく」という名前のレストランがカトマンズのパタン地区にできました。

 

しかも広島のお好み焼きが食べられる。

 

早速行ってみました。

 

びっくりする店内はこんな感じ

テーブル席もあり個室もあります。

 

なんと言っても店内の綺麗さはカトマンズでも五本の指に入るほどでホテルのようでした。

 

f:id:manjinote:20180304182943j:plain

f:id:manjinote:20180304183007j:plain

f:id:manjinote:20180304183024j:plain

f:id:manjinote:20180304183107j:plain

 

 

パイオニア認定のお好み焼きがコレだ!!!1、2、3

f:id:manjinote:20180304183804j:plain

f:id:manjinote:20180304183634j:plain

見た目も味も、本物のお好み焼きでした。

 

おたふくというだけ、おたふくソースがかかっています。

 

1枚だけでも食べ応えがありお腹いっぱいになり満足感マックス。

 

肉は薄切りのチキンが採用されており、日本でいう「肉玉そば」でした。

 

おたふくと刻銘された本格的な小さな可愛い2本のヘラもついており、本場広島を思わせるお好み焼きでした。

 

今回、本当に日本に帰った感覚で、ネパールの技術の高さを感じました。

 

文明開化の鐘の音がすぐそこまで聞こえてきます。

 

実はお好み焼きだけではない!?

お好み焼き以外の日本食も、本格的な日本のメニューが展開されています。

 

定食についてくる味噌汁もその内で、使われている味噌はどこの味噌ですか?

 

と聞きたくなるような美味しい味噌汁でした。

 

テリヤキ定食

f:id:manjinote:20180304193643j:plain



エビ巻き

f:id:manjinote:20180304184403j:plain

焼き鳥

f:id:manjinote:20180304193700j:plain

 

弁当

f:id:manjinote:20180304182901j:plain

天ぷら定食

f:id:manjinote:20180304193718j:plain

すき焼き

f:id:manjinote:20180304182805j:plain

唐揚げ定食

f:id:manjinote:20180304182703j:plain

コロッケ

f:id:manjinote:20180304194130j:plain

パイオニアはおたふくオーナーのナビンさん

ネパールガイドである彼は、ある一人の日本人に出会い、日本語を学び、広島に企業研修にいくというチケットを手に入れました。

 

その後、時を同じくして料理の修行を日本で終えた友人と「おたふく」という日本食レストランを開業します。

 

また、コーヒー事業やマッサージ店を手がけます。

 

社会貢献事業としてネパールには珍しい児童館の支援活動などを幅広く精力的に行なっています。

 

そして最近は、満を辞して、「おたふく」2号店を開業させ、さらなる日本とネパールの架け橋として活躍が望まれます。

 

マッサージ店

Green Hearts Therapy and Spa Center

児童館サポート事業

ameblo.jp

 

今日のMAMUポイントは......

94ポイント!!

お好み焼き文明開化の一翼を担う存在に期待です。

 

お好み焼きは本物!!

 

パタン地区にあり少し遠いのが残念ポイント。

 

パタン観光の際は必ず寄ってみてください。

 

「ネパールにもこんな美味しい日本食が食べられるところがあったのかしら」

 

という気持ちにさせてくれます。

 

オーナーは日本語ペラペラで、安心ですよ。

 

アクセス